3月の中島公園は雪がよく降った。 今年の雪融けは遅いような気がする。
4日午後には札幌の文化遺産を中心に観光コンテンツを作成する手がかりを得るイベント「中島公園ぶらり写真旅」が開催された。
大きな出来事としては豊平館改修工事が予定されている。 132年前に建てられた豊平館もしばらく見納めだ。 4月からは4年間にも及ぶ大工事が始まる。
例年のように菖蒲池は凍結し、鴨は鴨々川で過ごしている。
いつもの様にオシドリの雄が1羽、鴨と一緒に鴨々川で越冬した。
多くのマガモ、僅かなカルガモの中でのオシドリが、たった一羽だけ。
まるで中島公園のアイドルみたいになっていて微笑ましい。
2012年3月1日
試しに日付順に並べてみた。 冬から春への移ろいを感じたいと思ったのだ。
春を迎える喜びなど、自分の気持ちを織り交ぜながら伝えたい。
それはさておき、待ちに待った春がようやくやって来た。
春の始まりは3月と昔から信じている。 「三つ子の魂百までも」である。
この日は何がなんでも撮影に行きたかった。しかし、風邪をひいてしまった。
仕方がないのでエレベーターで15階に上がり、階段の窓から一枚撮った。
なんとなく冷たい感じの3月1日、温かい春はいつ来るのだろうか。
2012年3月2日
ようやく外には出たものの、寒そうな3月2日。 雪はドッサリ残っているし、
丸裸にされた木々までが、寒さで震えているように見えるではないか。
鳩だけが中島公園上空をくるくると、大きく回って飛んでいる。
ときどき太陽の光を受けて銀色に輝き美しい。 やっと見つけた北国の春。
2012年3月4日
「雪が融けベンチに座れるようにならなければ春とは言えない」
と考えたのは私だけではないらしい。 その答えは27日の画像にある。
3月4日は「写真ワークショップ・中島公園ぶらり写真旅」の日だ。 集合場所は札幌パークホテル。 自宅から会場に向う途中、天文台近くを通るとき子供たちの歓声が聞こえた。 即席のスロープでソリ滑りをして遊んでいるのだ。
「ぶらり写真旅」は札幌まちあるき事業検討実行委員会主催の実証実験。
中島公園ぶらり写真旅については、右サイドページで詳しく紹介。 → →
私も地域住民の一人として協力することにした。 とにかく実験は大好きだ。
計画したことを実行に移し結果がどう出るかが楽しみだ。 実験が好きなのは、失敗しても修正のヒントになり役に立つ。つまり無駄な実験はないのである。
個人的には実験しては失敗する連続だった。 役に立ったことは殆どない。
それでも実験は止められない。 可能性を探る唯一のチャンスだから。
「ぶらり写真旅」は終わった。 ここから真っ直ぐ歩けばJR札幌駅にたどり着く30分のぶらり旅。 直線だから良いカメラなら札幌駅の写真が撮れるだろう。
2012年3月10日
澄みわたる青空。 やっと春らしくなったが、これからは三寒四温だろう。
冬のテニスコートは巨大なキャンバスの様だ。 真四角で真っ白なキャンバスには自由に絵が描ける。しかし、ここに描かれているのはポプラとフェンスだけ。
なんとなく寂しい3月10日はこれ一枚。
2012年3月20日
もう3月下旬ではないか。 なんとか春らしい景色を撮ろうとアチコチ歩き回ったが、ほとんど収穫がなかった。 よく見れば中島公園に隣接する護国神社があるではないか。 かなり春らしくなっていた。
屋根や狛犬の上に積った雪が無くなっている。 自然に落ちたか雪下ろししたかは分からないが、3月20日に見た、一番春を感じさせる風景である。
2012年3月21日 豊平館は本年4月より2016年3月まで閉館
最近の新聞に少し気になることが書いてあった。
人間65歳以上になったら、いつ病気になって死んでもおかしくないそうだ。
私はとっくに過ぎている、豊平館もこれで見納めかも知れない。
明治天皇等が使ったといわれる寝台(文献や図面をたよりに再現)を見ながら考えていた。 初めて豊平館館長のご案内で見学した時のことである。
3月21日に「札幌市豊平館運営協議会」があり、「中島公園モニュメント研究会」の会員として参加した。 協議会に先立ち館長から館内見学の提案があった。 上の画像は天皇が使用する洗面用具の再現。
豊平館のバルコニーから天文台とキタラが見える。その右手に藻岩山。
札幌市天文台は、天体観測が目的だが、そのスロープは子供たち人気の遊び場になっている。 ソリ滑りやスキーを楽しんでいる姿もよく見かける。
今年もオシドリの雄が1羽越冬した。 よく中州橋付近で見かける。
2012年3月27日
少しは春らしくなった3月27日、まだうじうじ考えている。原因は紫陽花である。幾度も色を変えながら枯れて寂しく散った筈の紫陽花の花がまだ残っている。
川べりの雪の中に枯葉と一緒に丸い形のまま残っているのだ。
紫陽花は枯れてしまっても土の中に命を残している。 ヒトが枯れて亡くなったとき、火葬でいいのだろうか? 生き返る余地を残さなくていいのか!
灰になっても魂は残るのだろうか。 紫陽花の枯れ花に想いをはせた。
札幌コンサートホール・キタラ広場に立つ3本のポールには札幌、日本、キタラの旗が掲げられている。好きな順に並べるとキタラ、札幌、日本となる。
何のこともない。私の家に近い順である。
春を手繰り寄せるベンチの列。 「ここに座れるようになれば春である」
と考えたのか、雪の中から掘り出されたベンチの列。
もうじきお別れ豊平館。 4月より改修に入り、完成は2016年3月予定。
雪の中で輝いている「猫とハーモニカ」の像。 山内壮夫 作。
2012年3月28日
2004年9月7日までここにポプラ並木があった→中島公園10年の月間情報
たまに「鴨は飛ぶの?」と聞く人がいるので撮って置いた。