2014年、池澤夏樹氏が館長に就任した道立文学館
ここは中島公園が大好きな私が公園にある文学館を語るページ。文学館に関する情報はこちらをご覧ください。公式サイト→ 北海道立文学館
歴史と芸術の中島公園に北海道立文学館
中島公園は歴史と芸術の公園と言われている。それに一番相応しい施設が文学館と思う。大好きな中島公園の文学館を外から応援したいと思っているが、困ったことが一つある。それは私に文学の素養がないことだ。正確な情報は文学館公式サイトを参照されたい。
文学館の説明は公式サイトにまかせ、「中島パフェ」は散歩者の目線で中島公園の文学館を見つめて行きたいと思う。桜咲く頃の文学館は美しい。
文学館のある風景 春は桜、秋の紅葉、雪景色も素晴らしい
文学館のある園路は春になると桜の花が一斉に咲きとても奇麗。初夏の「札幌まつり」には露店が並び、冬には「歩くスキー・コース」が設定される。(画像下に書いた年月は撮影した年と月)
2010年5月 文学館のある園路より藻岩山を望む。
2010年9月 文学館の裏側は芝生の広場。
以前は、この広場に中島球場やスポーツセンターがあり、中島公園で一番賑った場所だった。札幌中島球場と言えば、北海道野球人のひのき舞台であり、プロ野球も開催されたこともある。
中島スポーツセンターではプロレス、プロボクシングからボリショイサーカス、クラッシック・コンサート、歌謡ショーなど多様なイベントが開催された。今では球場・スポーツセンター跡地は緑のオープンスペースとなっている。
2010年11月 文学館付近は紅葉の季節も美しい。
2011年1月 文学館の裏側は「歩くスキー」のコースが設定。
2011年4月 春が来て自転車も通れるようになる。
文学館と、文学館周辺のイベント
2010年5月 土日祝には文学館前の園路がフリマ会場に。
2010年8月 「北海道マラソン」は文学館前からスタート。2012年からは大通り公園発着となる。 → 北海道マラソン中島公園
2010年11月 脚本展(北海道)今、札幌に蘇るシナリオ達。
2010年12月 吉村昭と北海道。 歴史を旅する作家のまなざし。
2011年3月 「川柳王国」北海道の軌跡。
特別展「小檜山博の文学」で思ったこと
2015年3月20日、最近はほとんど本を読んでいない。それなのに文学館で開かれた特別展「小檜山博の文学 」には行ってきた。うたい文句は「野性よ 退化する現代を撃て」とか、凄く勇ましい。なんだか小檜山さんらしくないなと思った。パンフにはニューヨーク・マンハッタンを裸足で歩く彼の雄姿が載っていた。これもらしくない。
どちらも私が読んだエッセイとは印象が違うので、そう思ったのだ。文中に先生と呼ばれるのも嫌いと書いてあった。それで失礼ながら小檜山さんと書かせて頂いている。ところで私は、どちらかと言えば文学は苦手だ。申し訳ないけれど小檜山さんの小説も読んだことがない。
だからエッセイに書いてあることが小檜山さんの全てと、無意識に思い込んでしまったのだ。エッセイには自分の人生が貧弱とか、中身が空っぽで、でたらめで不誠実人間とか書いてあり、「人々は外見も中身も薄っぺらで愚かなぼくの正体を見抜けずに買いかぶってくれたからありがたい」とも書いてあった。
文字通り薄っぺらで愚かな私は深い意味も考えずそのまま信じてしまった。ところで、『花新聞』に連載された小檜山さんのエッセイを第1回から第362回まで飛び飛びに読んだことがある。再読することもたびたびある。なんとなく文章が私の身体に、スーっと入ってきて心地よいのだ。
「私だってあんたと同じ人間だよ」と、優しく言われている様な気がする。小檜山さんはエッセイの中で、自分のことを「容貌もよくない、貧相な自分、猿か狸みたいな容姿の男、顔も悪すぎた」とか書いている。だから特別展にも自分と同じような小檜山さんに会いに行くような気持ちで行った。私のように彼も若いときは女性にモテなくて苦労したのだとか勝手に思いながら。
「開けてビックリ玉手箱」とはこのことだ。若いときの小檜山さんはまれに見る美男子だった。展示された子供の時から現在に至るまでの写真を見てそう思ったのだ。エッセイには、「顔もみられたものでなく、次々と女を好きになって振られた」とか書いてあった。ほとんどは片思いで相手は想われていることさえ知らなかっただろうとも。
そのことを自分になぞらえて、同じような経験をしたと思っていた私が愚かだった。実はモテモテなのだ。噂では500人の女を知っているとか? 一体なにをもって自分のことを持てない男と決めつけているのだろうか。多分、雲の上に居る人と地べたにへばり付いている私とでは、比較する対象が違うのだ。
好男子の小檜山さんでさえ、日本一の美男子に比べれば「猿か狸みたいな容姿の男」に違いない。決して嘘を書いているのではない。自分に重ね合わせて考えた私が馬鹿だった。しかし、そう思わせる文章を書く才能は素晴らしい。何もできず劣等感まみれでモテない私を励ましてくれた小檜山さんに改めて感謝!
最近はほとんど本を読まない私だが文学館で開かれた特別展「小檜山博の文学 」に触発されて、俄かにファンになってしまった。小説も読んでみようかな。
池澤夏樹氏の連続講演第一回目と交流会に参加して
2015年1月23日18時より文学館講堂等で開催。
池澤夏樹氏の連続講演第一回目を受講した。二回目も行こうと思ったが既に満席、三回目は是非とも受講したいと思っている。私自身は中島公園のウェブサイトをマメに更新しているだけの人。中島公園の魅力を全国の方々に紹介しようとして頑張っている。文学はどちらかと言えば苦手だ。
昨年、2014年8月、池澤夏樹氏が中島公園にある文学館の館長に就任すると聞いて夢ではないかと思った。文学に馴染みのない私でも知っている著名な作家である。文学も文学館のことも何も知らない私は勘違いをしていたのだ。館長さんだから毎日出勤して文学館の仕事をしてくれる。これは画期的で凄いこと。まさに夢だと思った。
夢は夢として、現実に私は生まれて初めて文学講演を受講した。テーマは「文学全集」を編むという内容だが、門外漢の私でも興味深く聞くことができた。ほとんどが初めて聞くことなのでとても勉強になった。そして講演後には池澤氏を囲む交流会にも参加した。
これについては全くのハプニングだった。実は小説を書いている友人から誘われて参加申し込みをしたのだが、友人が病気で欠席してしまったのだ。私は誰も知る人がいない交流会に一人で出ることになった。それでも話しかけてくれる方がいらして楽しく過ごすことができた。
最後に主催者から皆に「池澤先生と話したい方は、こちらに来てください」と呼びかけがあった。作家先生とは話したことがないので、この際記念に話してみようかなと思った。実は話題はあるのだ。北海道新聞の連載小説で「南極の氷」と言うのを読んだ記憶がある。凄く感動して、それに関する話題を道新コラム「朝の食卓」に書いたことがあるのだ。
その時、池澤氏の周りには誰も居なかったので、つかつかと寄って「先生の書いた『南極の氷』、とても良かったです。感動しました」とか言おうかなと思ったけれど止めた。別に理由はない。いつもの通りやろうと思ったけれど止めただけ。
夢は大きく、気は小さい。いつも夢を描き空想はするけれど実行はしない。これが私の癖。しかし、今回ばかりはその癖に救われた。実際に話しかければ失礼なことを言ってエライ恥をかくところだった。小説のタイトルは、「南極の氷」ではなく「氷山の南」だった。
挿絵が僕らにくれたもの
2013年9月7日~10月20日 「挿絵が僕らにくれたもの」展
アニメーション映画の巨匠・宮崎駿監督が企画した「挿絵が僕らにくれたもの」展が文学館で開催中だ。直ぐにでも行きたいのだが、ゆっくり観たいので10月9日に行くつもりだ。監督の引退表明を聞いて急に興味を持ってしまった。
こう書くと宮崎ファンと思われるかも知れないが、正確な名前さえ知らなかった。ハヤオでなくシュンと思っていたのだ。こんな私が企画展を観て感想を書きたいと思っている。英国の邸宅の書斎をイメージした会場にも興味津々である。
「天空の城ラピュタ」「となりのトトロ」「紅の豚」、最近では「風立ちぬ」とか作品名は聞いたことがあるが、観たのはルパン三世をテレビで覗いた程度だ。その時は監督の名前さえ知らなかった。
新聞には「多くの挿絵に宮崎監督のコメントが添えられ、その世界観を味わえる」と書いてあった。それならば是非行ってみたい。そして巨匠の世界観を味わい、その作品をレンタルDVDで一つひとつ鑑賞したいと思う。
中島公園に関するウェブサイトを開設したが、文学的素養はほとんどない。私にとっては、文学館のページは難題だが何とか乗り越えたいものだ。これを機会に文学館に親しめる様になれればいいと思っている。
2013年10月9日 英国邸宅の書斎をイメージした会場へ
東京で開かれたのと同じ企画展が我が家から徒歩5分の場所で鑑賞できるのだからこんな有り難いことはない。道立文学館で開催中の三鷹の森ジブリ美術館企画展示「挿絵が僕らにくれたもの」展のことである。
東京以外初の企画展示だそうだ。中島公園近所の住民としてはこんな喜ばしいことはない。理解できても出来なくてもだ。さあ行こう!ジブリの世界へ。
ジブリとはサハラ砂漠に吹く熱風を意味する。イタリアの軍用偵察機の名前でもあり、飛行機マニアの宮崎駿監督が命名したそうだ。GHIBLIですぞ。
三鷹の森ジブリ美術館はいろんなものを発見できる美術館である。それがはるばると札幌にやってきた。そこで私が発見したのは、なんと!「かちかち山」の狸とお婆さん。
お婆さんは意地悪そうだし、狸には角が生えている。しかし、この挿絵は100年以上前に見たことない人が想像で描いたというから大したもんだ。因みに私が見た「かちかち山」のお婆さんは優しそうな人だった。
その他に浦島太郎が竜宮城で乙姫さまに会う場面の挿絵もあったが、乙姫様は西洋人。それに比べて浦島太郎は黒髪で日本的に描かれている。竜宮城は誰が考えても夢の世界。現実の日本人が夢の世界に行けば美しい西洋の女性に会えるということだろうか?
一方、「かちかち山」の日本人のお婆さんは優しい人なのに意地悪そうに描かれている。いずれも100年以上前の西洋人が、日本の昔話から想像して描いたもの。世界の果てで描く日本は面白い。そして興味深いものがある。
冊子の説明によると「イギリス人は世界中に出かけて富をあさり、芸術品を収集し、めずらしい植物を持ち帰り、物語まで集めました」と言うことだ。
100年以上前に持ちさられた日本昔話が、回りまわって中島公園にある文学館で観れるとは、なんと不思議な巡り合わせだろう。
2012年6月30日 中島公園彫刻クイズラリー
彫刻を愛するボランテイア団体「札幌彫刻美術館友の会」が主催。札幌市が後援、中島公園周辺ホテル、企業等が協賛。 内容は彫刻クイズラリーとミニコンサート(文学館講堂で開催)。 家族連れ等多数参加。
内容はこちらをクリック! → 第2回彫刻クイズラリー in
中島公園