2月のメインイベントは雪まつりに合わせて開かれる「ゆきあかりin中島公園」。そしてシアターZOOでは「春の夜想曲:菖蒲池の団欒」が上演された。一方困ったこともあった。それは大雪と低温、中島公園も記録的な積雪となる。
中島公園10年の比較 クリック → 10年前と現在との比較写真
2013年2月2日 中島公園に冬の虹
珍しく冬に虹、菖蒲池に虹が架かった。もちろん雨が降っている。綺麗な写真とは言えないが、虹が架かっていることは分かると思う。
薄野方面に虹が見える。大雪と積雪の中、つかの間の雨そして虹。
2013年2月3日 虹の翌日は晴
次の日は晴れ。「雨降って地固まる」これで悪天も終了かと思ったが、そうは行かなかった。雪原にも見える凍結した中島公園菖蒲池。
2013年2月6日 中島公園の歩くスキーは3月4日まで
ここは「香の広場」。歩くスキーを楽しむコースが設定されている。コースは一周1Km、ほぼ平坦な初心者用。周辺のホテルに宿泊する観光客なども楽しんでいる。詳細 → 中島公園で歩くスキー
2013年2月8日~10日 ゆきあかりin中島公園
初日(8日)16時30分より点灯式。先ず子ども達の点火隊がローソクの火を点ける。吹雪の中では直ぐ消えてしまう。それでも頑張る子ども達。寒さに負けない北国の子どもの根性か、それともユラユラ揺れる灯の魅力だろうか。
悪天の為メイン会場(九条広場)のみの点灯となった。その他の会場では明日の準備をした。ここは「灯りと願いのターミナル」雪壁に穴を掘っている。9日にはここにローソクの火が灯された、願いや絵を書いた紙コップが並ぶだろう。
雪壁に掘った穴の中に紙コップランタンを収納。これなら少々風が吹いても大丈夫だろう。一つ一つに描かれたコップが面白い。それぞれが個性に溢れ気持ちがこもっている。右サイドページに掲載。
雪の展望台から眺める九条広場(メイン会場)は美しい。昼間は子ども達に人気のある滑り台となる。遠くには薄野の灯も見えるロマンチックな展望台。
「スノーキャンドルを作ってみませんか」というイベントも行われた。夜のゆきあかりに備えてスノーランタンを作っている親子のボランティア。
新しく作ったスノーランタンを加え、更に美しくなったゆきあかり。
冬季間閉鎖中の日本庭園が「ゆきあかりin中島公園」の為に開放。冬の日本庭園に入れる唯一のチャンス。「アレッ! 八窓庵がない」とかの新発見もある。実は冬になると保護の為にプレハブの中に入れられてしまう。本州仕立ての江戸時代の茶室だから北海道の雪には耐えられない。
日本庭園の灯篭には灯が点り、迷路のような雪道が幻想的。
日本庭園の横を通り中島橋に行く園路にもゆきあかり。この先にノボテル札幌があり、甘酒の無料サービスもあった。
天文台よりキタラの横を抜け渡辺淳一文学館に向かう園路。
美しかったキタラ「相響」前のキャンドル・デコレーションだったが、撮影に失敗。終了5日後でもこの通り。皆様の想像力に期待し敢えて掲載。
道立文学館前には丹頂鶴、ヒグマ、シマフクロウの雪像。
2013年2月9日 記録的積雪で姿を変えた彫刻
「ゆきあかりin中島公園」撮影中に寄り道すると、彫刻「笛を吹く少女」と出会った。作者山内壮夫はこんな姿になってしまうことを想像しただろうか。
2013年2月15日 雪のち晴れの中島公園
中島公園より行啓通の向こうに望む藻岩山。
深い積雪に埋もれた「香の広場」より藻岩山を望む。
雪のち晴れの中島公園。桜並木に雪の花が咲いている。
2013年2月19日 寒冷大雪の中島公園
冬は凍らないはずの鴨々川だが一部凍結し始めている。
大雪中の改修工事、生まれ変わる豊平館の完成は約3年後になる予定。
2013年2月25日 真冬の中島公園
南国に散った兵士の御霊は雪の中。雪に覆われた沖縄戦没者慰霊碑。
右は地下鉄幌平橋駅出入口。側に鴨々川が流れる。
この辺りは池が凍結する冬には、鴨(マガモ)が棲息する絶好の水場。
2013年2月26日 雪深い中島公園
「四翁表功の碑」に隣接する築山にも雪が高く積もった。高層ビルも雪の陰に隠れている。碑の台座にも沢山積もっているが背景の青空が美しい。
天文台ドームの雪は落ちやすいが最近はくっついていることも多い。
札幌コンサートホール・キタラ、エントランス。
鴨々川がここまで凍るのは珍しい。鴨の居場所が犯されているみたいだ。
豊平館の裏あたりを流れる鴨々川も凍結し、雪が積もっている部分が多い。
10年前と現在との比較写真
変わる中島公園:10年前の北側出入口 2003年2月10日
薄野側出入口の正面突き当たりはJR札幌駅、中島公園より約2km。徒歩30分程度の距離である。10年前、この園路はロードヒーティングだった。その後、経費がかかるので稼動することはなかった。この風景も見納めかも知れない。
2003年2月の中島公園の様子ははこちら→ 月間中島公園2003年2月
変わる中島公園:現在の北側出入口 2013年2月3日
高度成長時代の世の中は不便から便利に向かって進んで来た。北国で散歩の敵と言えば、寒さではなくツルツル道路。ロードヒーティング園路は極めて快適だったが、費用がかかり過ぎるようだ。不便に逆戻りだが仕方がない。むしろ生活を見直すチャンスと思う。雪国の公園には雪道が相応しいかも知れない。20世紀は世の中がドンドン便利になる時代だったが、21世紀は環境と調和した暮らしを考え直す時代になるのかも知れない。