中島公園は好きな公園ですが「こうすれば、もっと良くなる」と思ったことを書いてみました。
2007年8月20日 「母と子の像」いたずら事件で思うこと
1.中島公園を大切にしよう
中島公園は明治時代に造られた公園としては非常に珍しく、住民の意思を取り入れられて造園されたと言われている。
昔も今も多くの人たちがボランティアとして、中島公園をきれいにする為に活動している。私は中島公園の近くに転居して6年になるが、公園の維持管理がいかに手間とお金がかかるものかと、認識を新たにした。
「稼ぐに追いつく貧乏なし」と言われているが、「汚すに追いつく清掃法」はないと思う。 なにしろ汚す方は24時間、時を選ばず汚し放題だ。
6月末には野外彫刻に対する「破壊活動」と言ってもいいような悪質ないたずらもあった。しかし、新聞やテレビで報道され、地元の学校等でも問題視されると、すぐに収まった。
一見「破壊活動」とも受け取られかねない、このいたずらも軽い遊び感覚から生じたことかも知れない。
2003年4月から「こうすれば、もっと良くなる中島公園」という思いで、一住民としてこの雑文を書いている。 中島公園は都心にある宿命として、あらゆる意味で人の影響を受け易い状態にある。
平凡な意見だが、一人ひとりが「中島公園を大切にしよう」という思いが、公園を守ることにつながると思う。
2007年7月26日
2.「中島パフェ」提供で意見広告
意見広告:「中島パフェ」の願いをCMとして放送
FMラジオカロスで木曜20時台に毎週放送
中島公園の野外彫刻を綺麗にしよう。
札幌祭り最後の夜、山内壮夫の名作「母と子の像」が無残にも押し倒された。
更に、母と子の4つの目を真っ黒にされた。
こんな悪戯は絶対にやめよう。
野外彫刻を大切にしよう。
中島公園を綺麗にしよう!
新聞記事と経緯、意見広告を流すまで
6月30日北海道新聞に「母と子の像無惨 いたずら悪質 目に花火の焦げ跡」との見出しの記事があった。ついに新聞でも取り上げたかと思った。
遡ること約2週間前、中島公園ウオッチャーのMさんより事件を知らせるメールが届いた。現場に行って見ると、山内壮夫作の「母と子の像」が無惨な姿で転がっていた。
早速、写真を撮り、「中島パフェ、速報掲示板」に「祭りの夜の悪戯か?」という題名で書き込んだ。 6月17日のことである。
新聞記事が出た後で、このような事件を二度と起きないようにするにはどうしたらよいか考えてみた。 事件の背景には私を含め、一般市民の野外彫刻に対する無関心があると思う。
とりあえず自分にできることをしようと言うことで、FMラジオカロス・サッポロに「野外彫刻を大切にしよう。中島公園を綺麗にしよう」という趣旨の意見広告を流すことにした。
毎週木曜、夜8時からの中島公園を含む地元の番組「山鼻、あしたもいい天気!」の中で流すように手配し、7月5日より放送されることになった。
この意見広告は反響を呼んだ。 先ず、各番組のパーソナリティが、意見広告の後で、事件に関する感想・意見などを話してくれた。
7月12日の「アートなラジオ」では、この問題を取り上げた特別番組を組んでくれた。 その中で、札幌彫刻美術館友の会、橋本会長からもご意見を頂いた。
新聞等マスコミの記事は一回限りで終わることが多いが、それで問題が解決するわけではない。 しかし、きっかけとしての意味はもつ。
これを機会に、「野外彫刻を大切にしよう。中島公園を綺麗にしよう」というPRを息のながい活動として続けて行きたいと思う。
資料1 北海道新聞2007年6月30日朝刊抜粋
中島公園内で、札幌ゆかりの彫刻家が手がけたコンクリート像「母と子の像」がいたずらされているのが29日、見つかった。
母子の目のあたりを花火で焦がしたとみられる。同公園の指定管理者「さっぽろパークマネージメントグループ」は「あまりにもひどい」と憤り、30日にも被害届を出す方針だ。
像は彫刻家山内壮夫(1907−75年)の作品。高さ115センチで、61年ごろ設置された。 「母と子の像」へのいたずらはこれが初めてではない。
札幌まつり最終日の翌17日朝には倒れた状態で見つかり、管理事務所がトラックに搭載したクレーンで元に戻した。
資料2 札幌彫刻美術館友の会 橋本会長の意見
(FMラジオカロス7月12日20時より「山鼻、あしたもいい天気!」アートなラジオで放送)
中島公園にある山内壮夫の2点の彫刻がいたずら花火で汚されたことを知り、早速状況を確かめました。
いずれも45年余りを経たコンクリートの作品で表面の風化が進んでいた上、目がタール状のもので真っ黒になっていました。
それで数人の彫刻家に洗浄や修復方法をお聞きして公園管理事務所にお伝えしました。7月8日に洗浄され、元の姿に戻っていました。
それにつけても、心無いいたずらで貴重な芸術作品が冒読されたことは許せません。さらに文化財がこのような被害に遭った場合の緊急対策が市に備わっていない点がもっと心配です。
野外彫刻などの耐久文化財の危機管理や補修・保全などに即応できる仕組みが必要なのではないでしょうか!市民と芸術家と行政が一体化して美しい札幌の街作りにはげめるような組織と活動も必要ですね。
2007年6月28日
中島公園の野外彫刻についてQ&A
6月14日当サイト管理人;石川はラジオカロス・サッポロ番組放送中、中島公園にある野外彫刻について三つの質問をしました。
回答者は札幌彫刻美術館友の会会長 橋本信夫北海道大学名誉教授です。
<石川>山内壮夫の作品中島公園中央の、芝生の広場の周りに「猫とハーモニカ」「鶴の舞」「笛を吹く少女」「母と子の像」があります。橋本先生はどの作品が一番好きですか?
<橋本先生>母と子の像
どれも好きですが、等身大で子供をしっかりと抱いている「母と子の像」が楽しげで、温かみのある作品になっています。
母と子のつぶらな目、子供をしっかりと抱いている お母さんの大きな手と、可愛げな子供の姿が気になっています。
<石川>「相響」のシートカバーキタラの前に卵型のオブジェがありますね。安田侃の彫刻「相響」です。冬になると保護のためシートで覆っています。これについては、どう思いますか?
<橋本先生>美術ファンにとっては安田侃の名作の一つが、いつでも観れるということは嬉しいことですが、材質が水に弱いところがあります。
これを札幌の美術品として子孫の代まで残すには、それ相当の対応が必要です。 美 術ファンとして、いつも観ていたいという気持ちはよく分かりますが、ちょとだけ我慢して下さい。
<石川>質問の最後は「どれが一番。中島公園の野外彫刻」です。
<橋本先生>朝倉文夫作の「木下成太郎像」です。
中島公園を超えた質の高い一級品です。 朝倉文夫という日本の彫刻をリードする大人物が、十勝出身の大政治家、木下成太郎の為に作った作品です。
戦時中、朝倉文夫のブロンズ像が400点も潰されて大砲にされました。 その中で、この作品だけが生き残り、非常に貴重なものになりました。しかも朝倉文夫が一番力のこもっている頃のの作品で、質も非常に高いのです。
以上、6月14日木曜夜8時から9時放送のラジオカロス・サッポロ「山鼻、あしたもいい天気!・ラジオなかぱ」からの要約です。
2007年5月31日
中島公園、未来へのの躍進は音楽から
水と緑の中島公園ですから、今までは「桜が咲きました」「園芸市が終わり、札幌まつりが始まりました」「鴨の赤ちゃんが生まれました」というような内容がほとんどでも差し支えない状況でした。
しかし、、最近になり状況が大きく変わって来ています。中島公園のあり方に変化が生じてきたのです。
水と緑の中島公園のもう一つの顔である「芸術と歴史」の部分が、大きく動き始めているのです。
特に音楽の面が顕著です。 札幌のアート&カルチャーの情報を発信している「マグネット」もキタラ10周年を記念して、初めてキタラの特集を組みました。
園芸市、札幌まつり、歳の市というようなレトロなふんいきの中島公園から、新しい方向を探るような動きが出てきているのです。
今まで、どちらかというとシニア世代の散歩が目立つ、中島公園でしたが、変化の兆しが見えてきました。「中島パフェ」としても、この新しい変化に対応しなければならないと考えています。
「マグネット」に関する情報はこちらをクリック →
→ (ニュメロデュー)メニューより[MAGNET]
「マグネットNo20」のサブタイトルは"「札幌クラッシック」〜Kitaraに行く楽しみ"です。これを機会にキタラに来る若者が増えることを期待しています。以前からキタラのコンサートに来る若者が少ないのが気になっていました。
札幌クラシックといえば「北海道 ビールと言えばクラッシック」というキャッチコピーを思い起こします。テレビの力、ビールの力は強いですね。
もう一つの大きなイベントとして「サッポロ・シティ・ジャズ」があります。中島公園、大通公園、市内各所をライブ会場に、7月21日から8月5日の予定で一流の演奏者を招いて行われます。
中島公園には直径30mもあるイベント用ドーム型テントが設置されジャズ等のライブが楽しめます。
少し先の話になりますが、ジャズミュージシャンの生演奏で知られるレストラン「ブルーノート」が2008年にも中島公園そばに出店する予定です。
オールドファンから若い層まで皆で楽しめるジャズが中島公園界隈にやって来るのです。楽しみですね。戻る
2007年2月13日
中島公園の役に立つ寄付とは
「こうすれば、もっと良くなる中島公園」このテーマをいつも考えています。中島公園のPRを一つの事業と考えれば寄付も、その一つです。
2005年は「すすきの氷の祭典」の氷像スポンサーとして12万円寄付し、2006年には中島公園のために役に立つ地域のラジオ番組に、局に支払う放送料金の一部として2万円寄付しました。
現在2007年の寄付先を検討しています。公募はしていません。自分で調べて目的達成のために、一番役に立ちそうなところに寄付したいのです。レジャーでお金を使うように楽しみながら、小遣い程度を寄付するのです。
寄付の見返りに「中島パフェ」というサイト名を出させてもらっています。 中島公園のためのPRサイト「中島パフェ」のアクセスが増えれば、中島公園に関する理解も広がると期待しているからです。喜捨とは違います。中島公園の為になる寄付です。
「中島パフェ」は札幌の至宝、中島公園を応援するサイトです。パフェはフランス語でparfait「完ぺきなもの」を意味します。由緒ある札幌市中島公園を完璧な姿で次世代に引き継ぐ。その為のお手伝いを私の「最後の仕事」にしたいと考えています。
真面目に生きると同時に、半分は楽しいことを考えながら暮らしています。「中島パフェ」というホンマモノのパフェを中島公園周辺のホテル・喫茶で開発して欲しいと願うのも、本気半分、冗談半分です。実現したらトップページに写真を載せます。
本物のパフェと「中島パフェ」がドッキングするのですから、PRになると思います。「中島パフェ」のアクセスが増えれば、当サイトの意見も世間一般に広がるものと期待しています。
2007年1月10日
中島公園冬季複合レース(案)
冬にも中島公園にしかないロードヒーティング園路を利用したイベントがあるといいと思う。
夏の本格的なマラソンは毎年恒例の「北海道マラソン」にまかせるとして、冬にもイベントが欲しい。
そこで考えたのが「中島公園冬季複合レース」あまり良いネーミングでないので仮称とする。
先ず、歩くスキーでスタート。中島体育センターから、約1Kmのコースを一周する。これがレース前半で、この後に中島公園ならではの本格的レースが展開される。
経費の問題もあって現在は使用してないロードヒーティング設備(画像)だが、これを有効に利用したい。園内の主要園路は約1.5kmにわたりロードヒーティング設備が施されている。
真冬でもランニングシューズを履いて、本格的レースが出来るのだ。この日だけはロードヒーティングを全開にして、夏と同じ道路状況をつくり、思いっきり走ってもらいたい。
真冬に走路だけでも夏と同じにして大勢のランナーがいっせいに走る姿を見てみたいと思う。
これは中島公園でしか出来ないイベントである。もし、開催されればユニークな冬のイベントとして評判になることは間違いないと思う。
2007年元旦
「中島パフェ」新年の願い
札幌駅前と大通を結ぶ「駅前地下通路」が2010年完成予定。札幌駅から薄野までの全天候型通路が完成する。
この通路をあと700m延長して中島公園までつなぐと、世界に類がない「冬の自然のある立体都市」札幌が誕生する。
中島公園内には1.5kmにも及ぶロードヒーティング園路が敷設されているが、経費の都合で現在休止中。これを稼動させれば冬でも園内を夏靴のまま散策できる。
例えば、東京から札幌に来て、そのままの服装で中島公園を散策できる。必要なのは防寒着一着だけだが、これは貸し出せばよい。愛用の靴がそのまま使えるのは何よりのメリットだと思う。
凍結した菖蒲池越しに観る藻岩山、鴨々川に遊ぶ鴨等の景観を夏靴のまま楽しめるのは、何ともゴージャスな気分である。これは経験した者でなければ分からないと思う。
札幌駅・大通間の地下通路が完成すれば、札幌の都市機能のほとんどが、天候に左右されることなく利用できるようになる。
ただし、美しい札幌の自然を観ることだけは出来ない。これを解決するのが地下通路の延長。僅か700mの延長で札幌の都市環境が見違えるように改善する。
都心から中島公園までを地下でつなぎ、休止状態のロードヒーティングを稼動して、北国の街と自然が見事に融合した姿を、世界中の人々に見てほしいと思う。
世界初「冬の自然のある立体都市・札幌」の誕生。これが「中島パフェ」の願いである。戻る
中島パフェ